« 川崎和男氏、札幌市立大の学長に内定 | Main | 学生たちからの質問に答える »

2004.06.04

川崎和男に「惚れる」ということ

世界的インダストリアル・デザイナーの川崎和男氏が2006年新設予定の札幌市立大学の学長に
内定したというニュースは、今朝このblogにも書いた。(このすぐ下の記事です)

そこでいま愛用している眼鏡がKazuo Kawasakiデザインであることに触れたくだりで、一目見た
瞬間、ほとんど本能的に「惚れて」しまった、と書いた。
まさに電流が走ったのだった。

ただ、そういえば川崎氏のこと必ずしもきちんとフォローしていなかったなぁ(下の記事もほぼ記憶
で書きました……ので不正確なところがあるかもしれません)が気になって、氏についてネットで
検索してみたところ、あれこれ分かって勉強になった。
そのうち、わたしがいつも「スゴイなぁ!本読み強者(ごうじゃ)だなぁ」と一読三嘆、敬服してやま
ぬ松岡正剛氏の、知る人ぞ知る畏怖すべきネット書評「千夜千冊」第九百二十四夜(2004年1
月27日)で取りあげられていたことを知った。

で、さっそく読んでみたのだが、劈頭第一句が

   ぼくは川崎和男に惚れている。

であった。

おおSeigow氏よ、あなたもですか!
我が意を得たり、とニヤッとしながら(たぶん)先を読みはじめたのだが、すぐさま自分が恥ずかし
くなった。
ぼくみたいなのは川崎和男(とその仕事)について「惚れた」なんて表現を軽々に口にすべきでは
なかったと。
松岡氏のそれは、いかにも松岡正剛というべき透徹した「惚れ」方であった。

例えば氏の川崎讃のなかに次のような評言を読み得たとき、わたしは Kazuo Kawasaki とともに
Seigow Matsuoka にもあらためて「惚れ」直したことであった。(と、自己の生半可さに苛まれつつ
ここで敢えて「惚れた」と言うことにする。いや、これはむしろ「嫉妬」というべきか)

   体に決定的な障害を負ったということが、川崎の新しいデザイン領域をつくったのでは
  ない。川崎の行く先に障害が待っていたことを川崎が乗り越えていったのである。このデ
  ザイン方位への意志があったからこそ、川崎はすばらしい車椅子をもプロダクトデザイン
  した。いやこれはデザインというより“発明”や“発意”に、あるいはむしろ“決意”に近いも
  のというべきだ。

ぼくの脊髄を貫いた電流も、おそらくそうした〈意志〉のエネルギーではなかったかと、いまにして
思う。

川崎氏に対する松岡氏の批評はたいへん力のこもった好文字なので(「惚れた」相手への「告白」
なのだから当然だ)、ぜひ全篇を参照してほしい。

なお、川崎氏自身が、自己の仕事について語った著書として、NHKの人気番組「課外授業ようこそ
先輩」に出演したときの特別講義をまとめたものが出ていることも、今回はじめて知った。
『川崎和男 ドリームデザイナー―課外授業ようこそ先輩・別冊』 → amazon.co.jp のページへ

21世紀を生きる子供たちに Kazuo Kawasaki は何を語り伝えようとしたのか。
さっそく読んでみなければ。

|

« 川崎和男氏、札幌市立大の学長に内定 | Main | 学生たちからの質問に答える »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33535/710398

Listed below are links to weblogs that reference 川崎和男に「惚れる」ということ:

« 川崎和男氏、札幌市立大の学長に内定 | Main | 学生たちからの質問に答える »