学生たちからの質問に答える
大学で中国語を教えているが、学生たちからいろいろ質問をもらう。
先週、教科書の「ユニット2」(半期分の教科書で、ぜんぶで4つのユニットで構成されている)まで
終わったところで、まとめの試験を実施したのだが、その答案用紙の最後のところに「担当講師、
TA(ティーチング・アシスタント)にひとこと」という欄を設けていて、わたしや、中国からの留学生で
授業のサポートをしてくれる(いっしょに教室でティーム・ティーチングをしている)アシスタントへの
質問や感想などのコメントを書き込んでもらっている。
で、やっと採点が終わり、その質問にすべてお返事を書いたのだが、これは質問者個人に対して
だけでなくクラスみんなにフィードバックした方がいい質問だなぁ、というようなものがある場合は、
答案用紙にお返事を書くのではなく、このブログとは別に開いているウェブ・サイト(ホームページ)
の方に「中国語学習質問箱」というコーナーを作り、回答をアップしている。
学生からの質問・コメントへの返事はこれまでもずっと書いてきたが、ウェブ上で公開するというのは
今年初めてやっている試みで、公開する以上、内容にも一定の責任をもって回答することになるから
それだけ手間もかかるけれども、いまのところわたし自身楽しみながらやっているし、学生諸君もそ
れなりにおもしろがって読んでくれているようだ。
また、同じクラスをペアで担当している中国語ネイティブの先生方やTAたちが、楽しみに読んでくだ
さっているようで、この話題で教師サイドのコミュニケーションも活性化するという効果もある。
質問は、「最初に中国に入ってきた自動車はアメリカ製だったのでしょうか?」とか、「中国人の姓
で一番多いのはリンですか?」といったものから、「“好吃”(おいしい)と“好奇”(好奇心)とでは
同じ“好”でも声調が違っているのはどういうことですか?」、「同音異義語にはどう対処したらいい
ですか?」といった、中国語学習上かなり大事なポイントを突いた好質問まで、内容もレベルもさま
ざまだが、教室では、あるいは授業後でも、面と向かって質問するのは恥ずかしくても、このような
かたちでワンクッションおくと、わりと気軽に質問できるという人は少なくないだろう。
これがクラスというコミュニティのコミュニケーションの活性化につながればとねらっているのだが、
一朝一夕に効果が出てくるものではないだろうから、もうしばらく続けてみよう。
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