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2004.08.24

秋の札幌で中華電影3連発!

まだちょっと気が早いようだが、9月から10月にかけて、札幌で中華電影の話題作が立て続け
に封切られる。

まずは9月18日(土)から
「インファナル・アフェア/無間序曲」(原題:無間道Ⅱ, 香港2003年)。
上映館:札幌シネマフロンティア(中央区北5西2 JRタワー ステラプレイス7F、電話:209-5402)

1年ほど前、アンディ・ラウ(劉徳華)×トニー・レオン(梁朝偉)という香港の2大トップスターの
共演で話題をさらったアンドリュー・ラウ監督の『インファナル・アフェア(無間道)』。
チャン・イーモウ監督の『HERO』と中国で熾烈な興行成績トップ争いを演じたことはまだ記憶に
新しいが、その3部作の第2弾である。
第2弾なのに「序曲」なのは、前作のいわば「前史」にあたる少年時代が舞台設定ということ。
(ちなみに完結編となる『無間道Ⅲ』は「終極無限」だとか)
前作のDVDも発売されたので、前作を見逃した方は、そちらを見てから映画館に足を運ぶのが
いいかもしれない。


続いて、10月23日(土)から
「2046」(原題:2046, 香港2004年)
上映館:札幌シネマフロンティア

衝撃的な映像と語りで世界を驚かせたあの『天使の涙』、そして昨年自殺したレスリー・チャン
(張國榮)とトニー・レオンの共演で全世界の中華電影ファンを魅了した名作『ブエノスアイレス』
のウォン・カーウァイ(王家衛)監督が、超豪華キャストと最強のスタッフを結集させて撮った話
題の最新作だ。

超豪華キャストと言ったが、まさに恐るべき布陣だ。トニー・レオン、マギー・チャン、コン・リー、
フェイ・ウォン、チャン・ツィイー、カリーナ・ラウ、チャン・チェン……とアジアの大スターが大集合。
日本からは監督からのラブコールに応えて木村拓哉が参加している。
(キムタクの出演は、途中で取りやめだとかいや再開したとかお騒がせだったが、それもいまと
なってはご愛敬?(^^))

映画の舞台設定は、香港が中国に返還された1997年から50年後の2046年。
香港返還に際して中国政府は50年間は現体制を維持する(一国二制度)と約束したが、さて
この映画では……。

香港というトポス、その歴史=現在的なポジションにこだわり続けるウォン・カーウァイ監督が初
めて挑んだ近未来SFもの。これは必見だ!


そして3つ目の極めつけは、同じく10月23日(土)から
「珈琲時光」(日本2003年)
上映館:シアターキノ(中央区南3条西6丁目南3条グランドビル2F、電話:011-231-9355)

昨年が生誕100周年だった小津安二郎。その小津を敬愛する台湾の、いや世界の巨匠ホウ・
シャオシエン(侯孝賢)監督が小津に捧げるオマージュとして撮った最新作。

台湾人のホウ監督が、外国である日本を舞台に、日本の役者で、日本語の映画を撮ったという
異色作で、その意味では「中華電影」と言えるかどうか微妙だが、そうしたトランス・ナショナル
な動きは映画界ではとっくの昔に始まっていたことだし、そんな小難しい能書きはともかく、あの
ホウ監督が撮った映画だというだけで、もうこれは絶対に必見なのである。
(ホウ監督とは、ぼくもこれまで2回、作家の朱天心さんやその姉でホウ監督の映画の脚本
をいつも担当している朱天文さん(今回の「珈琲時光」にもむろん参加)といっしょに会ってお話を
うかがったことがありますが、いやー、とにかくすてきな方です)

主演は、映画初出演となる一青窈(ひとと・よう)。
デビュー曲「もらい泣き」で一躍注目を浴びた彼女を、監督が一目見て、大抜擢したという。
(一青窈は、台湾で流れているキリン「一番搾り」のCFで台湾でもすっかりお馴染みだ)
そして、ヒロインの相手役は浅野忠信というキャスティング。うーむ、シブイ!
ぼくの大好きな個性派女優 余貴美子さんもしっかり脇を固めている。

これはやはり見ないわけにはいかないでしょう!

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